軽 井 沢 温 泉 物 語
第1章 まえがき 軽井沢の温泉を見直そうではありませんか!
いまでは笑い話なのですが、「軽井沢は堅い岩盤の上にあるのだから温泉など出るものか!星野温泉も沸かし湯だ!」と、先輩に怒鳴られた時代がありました。 そして、私自身も、静養で軽井沢に滞在中、なんとか温泉に入りに行きたいが、どこの温泉が一番近くて良いだろうかと、つい先月まで真剣に考えていたところ、同じ町内の星野温泉とか小瀬温泉の名前を思い出したのです。 善は急げと、早速体験入湯にでかけ、さらに誠に失礼とは思ったのですが、それぞれの温泉の源泉・掘削井戸の位置を目視確認するとともに、掘削深度、湧出温度などを、根ほり葉ほりお伺いした結果、大変なカルチャーショックを受けました。なんと、今まで度々訪ねていた熱海の湯などよりも、遙かに素晴らしい天然温泉が、いや日本の秘湯が、タクシーで僅か二千円の、同じ軽井沢町内にあったのです。平成11年の夏休みの約一ヶ月間の滞在中も連日温泉三昧の毎日でしたが、ますますこの感を深くした次第です。 軽井沢町役場から東京の弊宅に送られてきた、平成11年度版・広報紙「軽井沢」A4版8頁には、旧態依然として避暑地の宣伝に終始し温泉関係の記述が皆無。さらに新幹線軽井沢駅構内の公設観光案内所のチラシ「軽井沢豆知識」にもショー氏に始まる避暑地としての歴史のみで温泉関係の紹介は皆無なのです。 これでは、軽井沢の素晴らしさの、ほんの片鱗しか伝えていないではないか?お役所仕事に対する、なかば義憤にも駆られて、あえて、「軽井沢温泉物語」と題するレポートを掲載する所以でもあります。 なお、3代目星野嘉助氏著の「やまぼうし・星野温泉のあゆみ」から、かなりの部分を引用させて戴きました。ここに厚く御礼申し上げます。この好著は、3代目故星野嘉助氏が 1972年2月に著作発行されて、以後版を重ねること5刷、星野温泉売店などで販売されていましたが、1999年6月に完売となりました。残念ながら増刷の予定はないとのことです。 しかし、同書中で、著者は、星野温泉の「温泉」掘削に関する歴史は、いずれ稿を改めて書くつもりであると述べられており、この遺志を継がれて4代目の現星野温泉代表取締役会長星野嘉助氏が続編の刊行を準備されておられるとのことで、続編の刊行が鶴首されております。 また、文章の中の下線部分をクリックして戴けますと、それぞれの写真にリンクしております。宜しければご覧下さい。
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